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[2025年02月06日] つながれ! 全国のソフトボールファン!! 「チャレンジ10,000人とキャッチボール」(第47回)

  
 現在、ソフトボールは「シーズンオフ」を迎えており、新たなシーズンの幕開けに向け、各チーム準備を進めているところではありますが、オフシーズンの間も全国のソフトボールファンとつながるイベント「チャレンジ10,000人とキャッチボール」は、2025年も継続してまいります。
 この企画は昨シーズン(2024年)、日本リーグでプレーする「現役選手」たちが企画し、スタートしたもので、このイベントの目的は、キャッチボールを通じて「コミュニケーション」を深め、ソフトボールを応援してくださる地域や人々と「つながり」を持ち、12チームの選手たちが競い合いながら「一致団結」して目標達成に向けてチャレンジしていこう! というものです。
 このイベントには、人生で「初めて」ソフトボールを手にした方、長年ソフトボールを楽しみプレーをしている方、誰でも参加OK! ちょっとでも「キャッチボールをしてみたい!」「ソフトボールをやってみたい!!」と興味を持ってくださった方、一緒にキャッチボールを楽しんじゃいましょう!!!
 「チャレンジ10,000人とキャッチボール」は、毎週木曜日に動画を公開しています。47回目の今回も4本の動画を公開させていただきます。

 まず1本目は、MORI ALL WAVE KANOYA(チーム紹介ページはこちら)が、同じ鹿児島県鹿屋市で活動するクラブチーム「SPIRIT Softball club」の皆さんとキャッチボールを行った動画です。
 鹿児島県予選では「決勝」で顔を合わせる「ライバルチーム」ではありますが、この日は仲良くキャッチボール。互いの交流を深めました。
 同じ県内、それも同じ鹿屋市で「日本リーグ優勝」「全日本クラブ選手権大会3連覇」(昨年の大会「第45回全日本クラブ女子選手権大会」の結果はこちら)の強豪チーム・MORI ALL WAVE KANOYAがいる……という「現実」は、なかなかに厳しいものがあり、「高く大きな壁」ではあると思いますが、MORI ALL WAVE KANOYAに勝てば「日本一」はすぐそこ……ということでもあり、チャレンジしがいのある環境といえなくもありません。
 それに……この動画が物語るように、ソフトボールは「勝敗」がすべてではありません。ソフトボールをいかに楽しむか、勝つ喜びはそれは大きなものがありますが、たとえ勝利という結果に結びつかなくても全力で戦ったこと、ベストを尽くしたこと、そのことは誰よりも自分が知っているはずですし、ともに戦う「仲間」がいることの大切さを何より思います。
 ある人がよくこう言っていました。「ソフトボールには敵はいない」と。ソフトボールは一人ではできない。9人の仲間がいて初めてソフトボールができる。自分たちのチームだけでは試合はできない。対戦相手がいるからこそ試合ができる。だから、対戦相手は決して「敵」ではないんだ。試合においては全力でぶつかり合う対戦相手であっても、ともにソフトボールを愛する「仲間」であって、その「仲間」がいるからソフトボールが成り立つんだ……と。プレーヤーだけでなく、「ストライク」「ボール」「アウト」「セーフ」とジャッジしてくれる審判員の皆さん、試合の記録を残してくれる記録員の皆さん、グラウンド整備やライン引き、ファウルボールを追いかけて飛び回る大会運営スタッフetc……多くの人の想いがあって、支えがあって、ソフトボールが成り立っている。それに感謝しながら、ソフトボールを愛する「仲間」を一人でも多く増やしていきたい……とJSLではこのイベントに取り組んでいます。

 2本目は大和電機工業(チーム紹介ページはこちら)が、野球・ソフトボール普及イベントに一緒に参加した「塩尻リトルリーグ」の皆さんとキャッチボールを行った動画です。
 野球はやっていても、ソフトボール、それも革ボールに触れるのは初めて……とのことで、そのリアクションが新鮮でした。
 野球とソフトボールは同じ「ベースボール型」のスポーツです。ここで何度も紹介しているように、国際組織としては「WBSC」(世界野球ソフトボール連盟)として、ともに活動しており、その意味では競技は違っても「仲間」なのです。
 ソフトボールはプロスポーツを頂点とし、高校野球の「甲子園」が国民的な人気を誇る野球に比べると「地味」な印象かもしれませんが、オリンピックでは女子ソフトボールが二度も金メダルを獲得しており、男子でもU18(18歳以下)のカテゴリーで現在、ワールドカップ「連覇」継続中です(2023年「第14回男子U18ワールドカップ」の結果はこちら)。
 競技力は男女とも世界のトップレベルにあり、そして、子どもたちからお年寄りまで生涯を通じて楽しむことのできるスポーツなのです。プロ野球選手で幼少期に「野球の導入段階」としてソフトボールを経験している選手も数多くいますし、高校野球で「甲子園」に出場した選手が、社会に出て「一般男子」というカテゴリーでプレーしたり、野球の塁間や球場の広さがちょっとしんどくなったな……という野球経験者が「壮年」(40歳以上男子)、「実念」(50歳以上男子)やさらにその上の「シニア」(59歳以上男子)、ハイシニア(68歳以上男子)といったカテゴリーでプレーを続け、楽しむこともできます。
 一方、女子の金メダリストの中には子どもの頃は男の子にまじって野球をしていた……という選手もいますし、ソフトボール経験者が女子野球に転向し、ワールドカップに出場する、といったケースも見られたりします。
 野球・ソフトボールという競技の枠を超え、それぞれが「世界の頂点」をめざしていくと同時に、それぞれの競技・スポーツにいろんなアプローチの仕方があり、そこで経験し、学んだことが他の競技・スポーツに活かされたり、あるいは長い人生の中でまた違った楽しみ方を見つけたり……と、少し自分の視野を広げたり、思考の幅を持たせたり、してみてもいいのかもしれません。

 3本目の動画は、小泉病院 Blue Arrows(チーム紹介ページはこちら)が「広島佐川急便ソフトボール部」の皆さんとキャッチボールを行った動画です。
 「広島佐川急便ソフトボール部」の皆さんは、昨年、「第64回全日本実業団女子選手権大会」に出場し、2本目の動画で登場した大和電機工業と1回戦で対戦。11-10という「大熱戦」を演じてくれました。試合途中、9-4と大きくリードを奪う場面もあったのですが……終盤、逆転され、最終回の猛追及ばず、惜しくも1点差で敗れてしまいました(※「第64回全日本実業団女子選手権大会」試合結果はこちら)。
 今回は仲良くキャッチボールをしていますが……「全国大会」の舞台で対戦するような日がくるかもしれません。JSLチームもウカウカしてはいられませんよ! さぁ~!! 新たなシーズンに向けて練習あるのみ(笑)。

 4本目は平林金属 Peachblossoms(チーム紹介ページはこちら)の神本汐音選手がご両親とキャッチボールを行った動画です。
 神本汐音選手は昨シーズン限りで「現役引退」を表明しており、これまで支えてくださったご両親に「感謝」を込めてのキャッチボールとなりました。
 神本汐音選手は2019年に日本リーグにデビュー。6年間プレーし、レギュラーシーズンのみの集計となりますが、53試合に出場し、92打数15安打・打率1割6分3厘・9打点の成績を残しています。数字だけを見ると、必ずしも「大活躍」とはいえないかもしれませんが……常にチームを支え、引っ張り、全力でプレーする姿が印象に残っています。もっともっと、その姿を日本リーグの舞台で見ていたかった気もしますが……「第2の人生」でのますますのご活躍を祈念したいと思います。そして……できることなら「ソフトボール」のことを忘れず、何らかの形で「ソフトボール」に携わり、あるいは、これまでとは違った形で「ソフトボール」を楽しんでくれたら……と願わずにはいられません。長い間、本当にお疲れさまでした! ぜひぜひ後輩たちを温かく見守り、応援してあげてくださいね!!

※動画は各チームの公式SNSでも公開しています。
 MORI ALL WAVE KANOYA 公式Instagram https://www.instagram.com/morikanoya.2021/
 大和電機工業 公式Instagram https://www.instagram.com/yamatosoft/?hl=ja
 小泉病院 Blue Arrows 公式Instagram https://www.instagram.com/koizumi_hospital_blue_arrows/
 平林金属 Peachblossoms 
  公式facebook https://www.facebook.com/profile.php?id=100063680941596
  公式X(旧・twitter)https://twitter.com/hirakinsoftball

チャレンジ10,000人とキャッチボール


次回予告(2月13日公開)
次回予告

前回動画(1月20日公開)


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